生命が存在するとされる星一覧
実は最近になるまで、太陽系で地球以外の星でも生物は存在されると信じられてきました。火星もその1つ。金星にも可能性は示唆されています。
木星の氷の衛星のうちの一つに生命がいなかったら世界は「驚くだろう」とまで豪語しているようです。とはいえよくよく調べてみると、人が住める環境はなさそうです。人と同じような生命ではなくとも、微生物含め何かしらいるのでは?という考察を前提に読んでみてください。
2009年に発信された情報では、下記5つの星が最有力候補として紹介されました。プラス2012年の記事から3つを紹介します。
エンケラドス(Enceladus)
2023年時点で、大量のリンを発見したようです。太古の地球にも同じ環境が存在したことから、生命を育める環境が整っていると推測されています。
土星の衛星の中で6番目の大きさをもつエンケラドスは、生命が存在する最有力候補と言われている。適度な温度があり、水と、単純な有機分子が存在していると見られるからだ。エンケラドスの表面を覆う氷は、そのおよそ99%が水が固体となったものと考えられており、氷の下に液体の水が存在する可能性は十分にある(日本語版記事)。 土星探査機『カッシーニ』が2005年にエンケラドスに接近して観測した際には、炭素、水素、窒素、および酸素という、生物の成長に欠かせないと考えられている有機分子が存在する可能性が示された。
https://wired.jp/2009/01/20/%E3%80%8C%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%8B%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%8C%E9%AB%98%E3%81%84%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB%E5%86%85%E3%81%AE%E6%98%9F%E3%80%8D%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%975/
エウロパ(Europa)
2023年時点でこの星が最も最有力候補とされています。逆に生命がいなければ世界は「驚くだろう」という評価を木星研究者は豪語しているようですね。
2009年時点ですでに下記のような環境は特定されているようでした。
木星の衛星であるエウロパも、地球外生命のたまり場になっているかもしれない。水が存在し、火山も活動している可能性があるからだ。衛星の表面は氷で覆われているようだが、その下には液体の水の海が隠れている、と推測する研究者は多い。
https://wired.jp/2009/01/20/%E3%80%8C%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%8B%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%8C%E9%AB%98%E3%81%84%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB%E5%86%85%E3%81%AE%E6%98%9F%E3%80%8D%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%975/
火星(Mars)
個人的には「怪しい」と思っていますが、火星も生命がいる可能性のある星の一つです。2009年ごろは期待されていましたが、2018年には大気が作れないと言われました。
2020年時点ではまだSpaceXはやる気を見せているようですが、計り知れないコストがかかるようです。火星に地球のような環境を作るには、以下の状況は難易度が高いのでしょうか。大気が薄い環境、常に被曝される状況、だとしても地下に住み続けたくはないですねー。
火星の北極と南極には凍った水が大量に存在しているため、その下に液体の水がある可能性は大きい。火星の大気は薄いため、生物を死に至らせる太陽熱の放射から星を保護することはできないだろうが、微生物なら地面の下に存在しているかもしれない。また、昔は今よりはるかに生命の存在に適していた、と思われる証拠も見つかっている。
https://wired.jp/2009/01/20/%E3%80%8C%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%8B%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%8C%E9%AB%98%E3%81%84%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB%E5%86%85%E3%81%AE%E6%98%9F%E3%80%8D%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%975/
タイタン(Titan)
土星最大の衛星です。タイタン大気の主成分は窒素(97%)とメタン(2%)のようです。人ではなくとも、生物がいると思われる現象が起こっているようですね。しかし2024年時点で、西洋大学の天体学者キャサリン・ネイシュは、タイタンの海には生命の兆候がないと言い切ったようでした。
タイタンの厚い大気層には、有機生命体の存在を示すことの多い化合物が豊富に含まれている。[…]メタンは通常なら太陽の光によって分解される。地球の場合、生物が常にメタンを補給していることから、タイタンのメタンも、同じく生物の関与によるものかもしれないというわけだ。
https://wired.jp/2009/01/20/%E3%80%8C%E7%94%9F%E7%89%A9%E3%81%8C%E3%81%84%E3%82%8B%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%8C%E9%AB%98%E3%81%84%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB%E5%86%85%E3%81%AE%E6%98%9F%E3%80%8D%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%975/
イオ(Io)
木星の衛星です。こちらは2009年時点でも、可能性が低いとされていました。
金星(Venus)
2012年の記事では、金星にも可能性があるとのことでした!454度の灼熱な地表ですが、デンバー自然科学博物館の宇宙生物学学芸員である惑星科学者のデビッド・グリンスプーン氏は、金星大気の高温はさわやかで耐えられると発言したらしいです。
カリスト(Callisto)ガニメデ (Ganymede)
エウロパと同じく木星の衛星です。エウロパと同じような環境がある、ということから生命の可能性が謳われています。2023年現在も研究対象のようです。
まとめ
人のような生命、という視点だと太陽系の外にしか可能性は残ってなさそうですが大きな括りでみると太陽系の星にも可能性がありそうです。探査機カッシーニや新しい宇宙望遠鏡に引き続き期待ですね!
NASAでもこれらの情報は発信されているので、気になる方は情報を追ってみましょう😊
まとまった記事は見つけてないですが、Space.com もオススメです。