宇宙ビジネス創出自治体とは?

※この記事は執筆途中です

日本国内では合計13の宇宙ビジネス創出自治体が存在します。

北海道、茨城県、福井県、山口県、福岡県、大分県、佐賀県、鹿児島県、鳥取県、群馬県、岐阜県、豊橋市、長野市は内閣府によって「宇宙ビジネス創出自治体」と呼ばれています。

この記事は各自治体で実際に何をおこなっているのか調べたことを紹介します。

目次

北海道

北海道では積極的に宇宙の経済圏を作ろうと動いています。北海道の宇宙関連ビジネスは多く、経済産業省もリストにまとめているほどです。広大な土地なだけあって、衛星データ活用も広い範囲で行われています。

出典:北海道経済産業局 北海道の宇宙関連ビジネス事例より https://www.hkd.meti.go.jp/hokcm/20230221/index.htm 

出典:北海道経済産業局 北海道の宇宙関連ビジネス事例より https://www.hkd.meti.go.jp/hokcm/20230221/index.htm 

その他参考リンク:北海道経済産業局 https://www.hkd.meti.go.jp/hokcm/20220627_2/index.htm

大樹町

大樹町は堀江貴文氏がファウンダーをつとめるロケット開発のインターステラテクノロジズ社、宇宙港(HOSPO)が目立っています。宇宙港としては最適な場所にあり、日照率も高いこのエリアは星が綺麗に見えます。

大樹町は古くから宇宙業界に参入し宇宙港を整備していました。個人だけでなく、企業版ふるさと納税が存在します。

HOSPOは北海道で宇宙関連サミット含む宇宙イベントを積極的に開催しています。実際に訪問してみましたが地域と民間が一体となって、住民からの理解もある素敵な街でした。

札幌市

札幌近郊では、最近宇宙へ飛ぶ有人気球旅行で話題になった岩谷技研社がいます。他にもロケットや人工衛星の部品を扱う企業様が多数存在しています。

茨城県

茨城県といえはつくば、JAXA本拠地がある県ですね。

スタートアップ企業を生み出すことにも積極的で、いばらき宇宙ビジネス創造拠点では毎年ピッチが行われています。コンソーシアム会員一覧もウェブ上で見つけました。こちらは住所が茨城ではない企業様も多数いらっしゃいますが、簡単な事業紹介付きのリストです。

北海道のような、地図上でのリストはありませんでしたが茨城県は宇宙関連企業が相当多そうです。

福井県

福井県は、県が宇宙関連の部品を作る企業様を紹介していました。ウェブ上では6社、特許を持ってそうな企業が集まっています。

ふくい宇宙産業創出研究会が存在し、多数の成功事例も掲載されています。県が主体となって取り組んでいる県民衛星プロジェクトはぱっと見面白そうでした。

九州

九州は5都道府県が選ばれています。経済産業局が掲載している資料からも見えるように大学も含め多数の機関が宇宙事業に取り組んでいるようです。

出典:経済産業局 https://www.kyushu.meti.go.jp/event/2303/siryou3.pdf 

山口県

山口県は検索すると最初に山口県航空宇宙クラスターが出てきます。「山口県内のモノづくり企業による航空・宇宙産業にモノづくりで貢献するネットワーク」とのことで、こちらは6社から成り金属の3Dプリンターを保持する企業もいます。

チームを組んで軽量化や空中発射プロジェクトにも取り組むなど精力的です。

JAXA西日本衛星防災利用研究センターも山口県にあるようで、衛星データ解析技術研究会を2017年に設立し衛生データ活用ビジネスへの支援も積極的です。

福岡県

福岡県といえば上場しているQPS研究所さんでしょうか!福岡県宇宙ビジネス研究会も存在し、2024年4月17日から衛星データ活用ソリューション開発支援事業の募集も開始しています。1,000万円を上限とした補助金で、5月24日が募集期限のようです。

堀江貴文氏曰く福岡をはじめとする九州は、自動車産業に携わる企業が結構あるらしくこれがロケット部品に転用可能なのだとか。

九州で選ばれている都道府県は確かに多いため、宇宙産業=九州、または衛生=九州、になる日も近いかもしれません。

大分県

大分県といえば、大分空港が取り組むスペースポート(宇宙港)です。この宇宙港は水平型の発射場で「飛行機タイプ」を対象としています。2022年に人工衛星を打ち上げる予定だったヴァージン・オービット社は破産しましたが、今はSierra Space社と提携を結んでいます。兼松株式会社の発表によると、日本航空株式会社(以下、「JAL」)は、「大分県 × Sierra Space × 兼松株式会社」による宇宙往還機Dream Chaserの活用検討に向けたパートナーシップを締結したようです。

米国の宇宙飛行機にアジア拠点として使ってもらえるのもそうですが、最初にP2P輸送を実現するのは大分空港かもしれません^^

ちなみに宇宙港といえば元宇宙飛行士の山崎直子氏が代表理事を務めるスペースポートジャパンの取り組みも見逃せません。

佐賀県

佐賀県は2023年に佐賀県宇宙領域関連業務研究会Star Works Saga(仮)を設立したりビジネスマッチングイベントを企画したりするなど最近宇宙ビジネス参入に積極的です。

鹿児島県

鹿児島県といえば、ロケット発射場が2つあることで有名でしょうか。

JAXAが運営する種子島宇宙センターと内之浦宇宙空間観測所があります。種子島は大型ロケット、内之浦は小型ロケットで活用されています。それに付随して鹿児島県には宇宙関連企業が多いかもしれません。*ただし少し調べただけだと、関連民間企業出てこなかったので今回は紹介を割愛します。

鹿児島県宇宙ビジネス創出推進研究会も発足されており、歴史的にもJAXAとは深い関わりがあります。

鳥取県

鳥取県といえば鳥取砂丘月面化プロジェクトでしょうか!約9年前鳥取砂丘に行った際はなかったので、改めて鳥取県の新しいことへチャレンジするフットワークの軽さは尊敬に値します。

人類が再度月面着陸する日も近いです。ぜひ皆さんも鳥取県を通して月面での取り組みを学びましょう^^

https://www.pref.tottori.lg.jp/311792.htm 

SPEXAでも鳥取県のブースは異彩を放っていました!

群馬県

群馬県は令和5年に選ばれた都道府県の一つですが、古くから宇宙業界と密接に関係しています。例えば宇宙業界古参のIHIエアロスペースの主要工場は群馬県にあります。2016年から、県主導で宇宙産業におけるマッチング事業や技術指導に力を入れており、ぐんま航空宇宙産業振興協議会には200社加盟しています。

他にもスタートアップのSpaceBD社との群馬県宇宙イノベーションパートナーシップ業務を締結するなど、現在も精力的に宇宙ビジネス創生に関わっています。

岐阜県

岐阜県ではぎふ宇宙プロジェクト研究会という岐阜県と岐阜大学が連携して推進している研究会が存在し、直近では宇宙輸送機(再使用型ロケット)の開発・製造について話し合われました。

また岐阜県の飛騨市神岡町では、東京大学宇宙線研究所が「XMASS」と呼ばれる観測装置を鉱山跡に設置しています。暗黒物質を捉えるなど、地の利を活用した取り組みも学生に対する教育にも熱心です。

豊橋市

都道府県ではなく、珍しく市区町村単位での選出です。2021年にはSatelli-con Valleyが設立されています(もしかしたら今はないかもしれません)。豊橋市の上場企業、株式会社サイエンス・クリエイトが主導となって様々なプロジェクトを手掛けているようです。

長野市

長野市では2024年の3月に長野市宇宙フェスタが開催されました。NAGNAO航空宇宙産業クラスターネットという組織も存在し、航空宇宙産業における様々な実験場も提供されています。

まとめ

このページは、今後もニュースや進捗があれば更新していきます。

https://s-net.space/activity

興味を持ちそうな方にシェアしてください
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次