第2期の概要
JAXA宇宙戦略基金の第2期は令和6年度補正予算で総額3,000億円、24テーマ。2025年5月から順次公募が開始され、2026年3月時点で21テーマ・109件の採択結果が発表されている(3テーマは未公表)。
全24テーマと予算一覧
総務省(5テーマ / 約437億円)
| # | テーマ | 予算 | 採択件数 | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 衛星光通信を活用したデータ中継サービスの実現 | 235億円 | 1件 | 最長5年 |
| 2 | 衛星光通信の端末間相互接続技術等の開発 | 30億円 | 1件 | 最長3年 |
| 3 | 衛星バス・光通信端末のフィージビリティスタディ | 4億円 | 3件 | 最長2年 |
| 4 | 国際競争力ある通信ペイロードに関する技術の開発・実証 | 58億円 | 1件 | 最長5年 |
| 5 | 衛星通信と地上ネットワーク統合運用技術 | 110億円 | 1件 | 最長5年 |
文部科学省(13テーマ / 1,550億円)
輸送分野(185億円)
| # | テーマ | 予算 | 採択件数 | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| 6 | スマート射場の実現に向けた基盤システム技術 | 85億円 | 未公表 | 最長5年 |
| 7 | 有人宇宙輸送システムにおける安全確保の基盤技術 | 100億円 | 4件 | 最長3年 |
衛星等分野(605億円)
| # | テーマ | 予算 | 採択件数 | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| 8 | 次世代地球観測衛星に向けた観測機能高度化技術 | 100億円 | 未公表 | 最長6年 |
| 9 | 地球環境衛星データ利用の加速に向けた先端技術 | 40億円 | 3件 | 最長6年 |
| 10 | 空間自在移動の実現に向けた技術 | 300億円 | 5件 | 最長6年 |
| 11 | 空間自在利用の実現に向けた技術 | 165億円 | 6件 | 最長5年 |
探査等・地球低軌道利用(505億円)
| # | テーマ | 予算 | 採択件数 | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| 12 | 軌道上データセンター構築技術 | 135億円 | 1件 | 最長5年 |
| 13 | 船外利用効率化技術 | 65億円 | 1件 | 最長5年 |
| 14 | 高頻度物資回収システム技術 | 25億円 | 1件 | 最長3年 |
| 15 | 月面インフラ構築に資する要素技術 | 80億円 | 3件 | 最長5年 |
| 16 | 月極域における高精度着陸技術 | 200億円 | 1件 | 最長4年 |
分野共通(210億円)
| # | テーマ | 予算 | 採択件数 | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| 17 | 宇宙転用・新産業シーズ創出拠点(SX-CRANE) | 110億円 | 5件 | 最長5年 |
| 18 | SX中核領域発展研究(SX-ARK) | 100億円 | 31件 | 最長3年 |
経済産業省(6テーマ / 約971億円)
| # | テーマ | 予算 | 採択件数 | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| 19 | 高頻度打上げに資するロケット部品・コンポーネント等 | 195億円 | 7件 | 最長4年 |
| 20 | 高頻度打上げに資するロケット製造プロセスの刷新 | 245億円 | 9件 | 最長4年 |
| 21 | 射場における高頻度打上げに資する汎用設備のFS | 5億円 | 1件 | 最長2年 |
| 22 | 衛星データ利用システム実装加速化事業 | 176億円 | 17件 | 最長5年 |
| 23 | 革新的衛星ミッション技術実証支援 | 120億円 | 未公表 | 最長5年 |
| 24 | 宇宙機の環境試験の課題解決 | 230億円 | 7件 | 最長5年 |
全テーマ採択企業一覧
以下は各テーマの採択結果PDFに基づく全採択企業・機関の一覧(2026年3月19日時点)。
総務省 5テーマ(7件)
| テーマ | 予算 | 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|---|---|
| データ中継サービス | 235億円 | Space Compass(NTT・スカパーJSAT合弁) | マルチオービット通信環境を見据えた時空間ネットワーク制御・監視技術 |
| 端末間相互接続 | 30億円 | ワープスペース | 異なるメーカーの光通信端末間の相互接続技術+シミュレーション技術 |
| 光通信FS | 4億円 | NICT / NEC / 三菱電機 | 長波長系光通信端末 / 光通信端末事業の国産化 / 静止軌道光通信中継ノード |
| 通信ペイロード | 58億円 | 三菱電機 | フルデジタル通信ペイロードの開発 |
| 衛星通信+地上NW統合 | 110億円 | 楽天モバイル + 東京大学 | AIによる衛星通信の自動停波・起動制御(次世代衛星通信AI) |
文科省: 有人宇宙輸送安全確保の基盤技術(4件)
| サブテーマ | 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|---|
| (A) 与圧キャビン | 岩谷技研 | 有人宇宙船汎用与圧キャビンシステム(構造・クルーシステム・ECLSS) |
| (A) 与圧キャビン | 宇宙システム開発 | 与圧キャビンECLSS技術の確立 |
| (B) 安全システム | 将来宇宙輸送システム(ISC) | 可視化・検知・退避の基盤技術開発 |
| (B) 安全システム | 三菱重工業 | 異常検知・緊急退避に係る技術実証 |
文科省: 地球環境衛星データ利用の先端技術(3件)
| 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|
| スペースデータ | フェーズフリー防災対応AI衛星観測指揮+マルチモーダル3Dデジタルツイン基盤 |
| Tellus(さくらインターネット) | AI駆動型衛星データ利活用基盤による宇宙情報産業エコシステム創出 |
| Preferred Networks | 衛星データとAI融合による次世代気象予測基盤 |
文科省: 空間自在移動の実現に向けた技術(5件 / 300億円)
第2期最大級の予算。軌道間輸送機(OTV)・燃料補給・宇宙ロジスティクスの3領域。
| サブテーマ | 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|---|
| (A) 軌道間輸送機 | NEC | 多様な軌道で衛星・軌道上サービスを早期実現するOTV |
| (A) 軌道間輸送機 | Pale Blue + 東京大学 | シスルナ以遠の枝線輸送を担う超小型OTV(水エンジン技術) |
| (A) 軌道間輸送機 | 三菱電機 | 自律的RPO技術を活用した汎用OTV |
| (B) 軌道上燃料補給 | アストロスケール | 静止軌道上での電気推進薬の燃料補給技術 |
| (C) 宇宙ロジスティクス | 横浜国立大学 | 宇宙ロジスティクスにおける意思決定支援の学際的解析手法 |
文科省: 空間自在利用の実現に向けた技術(6件 / 165億円)
軌道上製造・デブリ除去・宇宙状況把握(SSA)の3領域。
| サブテーマ | 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|---|
| (A) 軌道上製造・組立 | 東レ | 宇宙空間向け高機能樹脂材料、軌道上3D積層造形 |
| (A) 軌道上製造・組立 | 三菱電機 | 軌道上製造に係る要素技術 |
| (B) デブリ除去 | パワーレーザー | 地上レーザーによる適応型予測制御デブリ除去技術 |
| (C) 宇宙状況把握 | IHI | 逆合成開口レーザレーダ(ISAL)技術 |
| (C) 宇宙状況把握 | Star Signal Solutions | 光学フェンスによる超小型デブリ把握技術 |
| (C) 宇宙状況把握 | パワーレーザー | 追尾型地上レーザーによるデブリ超解像監視 |
文科省: 探査・低軌道利用分野(7件)
| テーマ | 予算 | 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|---|---|
| 軌道上データセンター | 135億円 | SpaceBlast | 高信頼性エッジコンピューティングによる軌道上DC |
| 船外利用効率化 | 65億円 | 日本低軌道社中 | 標準的インタフェースを備えた船外利用プラットフォーム |
| 高頻度物資回収 | 25億円 | ElevationSpace | 小型無人回収サービス「ELS-RS」(25億円) |
| 月面インフラ | 80億円 | 東京大学(諸田研) | 水・金属元素探査装置のフライトモデル開発と月面資源量実測 |
| 月面インフラ | 80億円 | 東北大学(吉田研) | 電子ビームレゴリス凝固技術+月面移動作業ロボット |
| 月面インフラ | 80億円 | 立命館大学 + コマツ | 月面拠点建設のための測量・地盤調査技術 |
| 月極域高精度着陸 | 200億円 | ispace | 月南極近傍への高精度着陸+通信中継衛星によるペイロード活動支援 |
出典: JAXA採択結果PDF テーマ2_12〜2_16 / SPACE CONNECT — SpaceBlast / UchuBiz — ElevationSpace / コマツ プレスリリース
文科省: SX-CRANE 宇宙転用拠点(5件 / 110億円)
| 代表機関 | 主な連携機関 | 概要 |
|---|---|---|
| 東京海洋大学 | 慶應義塾大学、ソフトバンク、Location Mind 他 | 次世代PNT技術開発(自律移動社会) |
| 東京科学大学(関根研) | 東北大学、島津製作所、岩谷技研 他 | 有人火星時代に向けた環境センサ・小型ペイロード開発 |
| 東京科学大学(藤田研) | NEC、竹中工務店、東京理科大学 他 | 宇宙での医療と一体化した居住空間開発 |
| 山形大学 | 九州大学、一正蒲鉾、ワタミファーム、不二製油 他 | 革新的宇宙ガストロノミー技術(STAR-MEALS) |
| 早稲田大学 | 慶應義塾大学、パナソニック、ジャムコ、有人宇宙システム(JAMSS) 他 | 宇宙QOL研究開発拠点 |
文科省: SX-ARK SX中核領域発展研究(31件 / 100億円)
異業種からの参入を最も強く意識したテーマ。1件あたり上限2億円の小規模・多数採択。
「熱とデバイス」領域(13件)
| 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|
| 岩手大学 | 異種形状記憶合金を用いた自律駆動型熱伝導スイッチ |
| エネコートテクノロジーズ | 超軽量タンデム型ペロブスカイト太陽電池 |
| 愛媛大学 | 新規磁性蓄冷材による高性能宇宙用冷凍機 |
| 大熊ダイヤモンドデバイス | ダイヤモンド半導体による小型SARの熱制約打破 |
| 大阪大学 | 宇宙環境下の温度差・熱エネルギー活用電源回路 |
| キオクシア | 宇宙線・温度変化対策の自己再生SSD |
| ケミトックス | フレキシブル全固体電池による自在設置型宇宙電源 |
| 産業技術総合研究所 | 軌道上大型宇宙機のヒートポンプ温熱環境システム |
| ダイキン工業 | RTG高効率化のための傾斜機能熱電素子 |
| 名古屋工業大学 | 重力影響を排除した擬知能型熱輸送ネットワーク |
| 名古屋大学(上野研) | 宇宙用フラット熱ケーブルによる局所排熱技術 |
| 名古屋大学(大野研) | 耐放射線・超低電力CNTマイクロプロセッサ |
| 北海道大学 | 熱マネージメント型水電解セル |
「運動と制御」領域(18件)
| 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|
| NECスペーステクノロジー | ミドルクラスSDRベースGNSS受信機 |
| 九州大学 | レーザー核融合ロケット(比推力15,000秒の実証) |
| 京都大学 | 宇宙機多様化に適応した高精度小型推進装置の評価技術 |
| 神戸大学 | 大気吸入イオンエンジンを中核とするVLEO基盤技術 |
| 産業技術総合研究所 | 細書・異種材レーザDED造形による2液式スラスタ製造 |
| 三洋化成工業 | 月面土木作業に適した超高真空用油圧駆動アーム |
| 国立天文台 | 超高精度慣性計測装置の社会実装 |
| 島根大学 | 高比推力・長寿命化のためのTa合金積層造形+耐酸化コーティング |
| SteraVision | フォトニックランターン+シリコン導波路MIMO FMCW LiDAR |
| 東京大学(姫野研) | 再使用宇宙輸送系の推進薬マネジメント技術 |
| 東京理科大学 | 帰還用耐熱材不要の再使用型ロケットタンク |
| 東北大学(高橋研) | 非接触デブリ除去のための高周波プラズマスラスタ |
| 名古屋大学(杵淵研) | 極低温推進剤・強磁場印加による大推力磁化スワール推進機 |
| 日本化薬 | 迅速かつ確実点火可能な固体推進スラスタ |
| 八田・山本宇宙推進機製作所 | 推進剤不要の超小型衛星用「電子スラスタ」 |
| パッチドコニックス(川口淳一郎) | 多個体への測距同時時刻同期装置の軌道上実証 |
| フコク | 広温度域で使用可能な振動減衰機構 |
| 横浜国立大学 | 精密光造形によるイオン液体マルチモード小型推進機 |
経産省: ロケット部品・コンポーネント等(7件 / 195億円)
| 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|
| イーグル工業 | ロケットターボポンプ用シール量産化 |
| エア・ウォーター | ロケット燃料向け高効率型液化バイオメタン製造 |
| NECスペーステクノロジー | ロケット+LEOコンステ衛星搭載ソフトウェア無線機の高機能化 |
| シンフォニアテクノロジー | 機電一体型の小型・低コストTVC機器 |
| SUIHO(SPACE INNOVATIONS) | 再使用型高性能推進システム向け電動弁・予燃焼噴射器 |
| Space BD | ロケット間互換性を持つ複数衛星搭載システム「TOHRO」 |
| MJOLNIR SPACEWORKS | 超軽量気蓄器のシステム設計・製造プロセス(約18億円) |
経産省: ロケット製造プロセスの刷新(9件 / 245億円)
| 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|
| IHI | 燃焼器一体設計/製造によるロケットエンジン製造プロセス革新 |
| 赤星工業 | ロケット用推進剤タンクのシリンダ部品製造プロセス |
| スペースワン | ロボティクス技術を活用した固体燃料モータの製造プロセス刷新 |
| 東レ・カーボンマジック | 大径円筒成形体+大型3次元形状成形体の自動積層技術 |
| 徳田工業 | 薄肉高精度大物部品生産拡大 |
| 光製作所 | 自動化による宇宙輸送機部品の機械加工技術強化 |
| 富士精工 | ロケット用ベローズ製品の製造工程+真空熱処理炉 |
| 北斗 | ロケット構造組立のフレキシブル組立システム |
| UACJ | ロケット構造体用大型アルミニウム鍛造品の製造プロセス刷新 |
経産省: 射場汎用設備FS(1件 / 5億円)
| 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|
| IHIエアロスペース | 射場における汎用設備のあるべき姿の概念設計と事業成立性検討 |
経産省: 衛星データ利用システム実装加速化(17件 / 176億円)
(A) 衛星データ利用システムの開発・実証(10件)
| 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|
| Archeda | 衛星データ活用の自然由来カーボンクレジット・アジア向けプラットフォーム |
| ウエスコ | マルチモーダルAIによる違法・不正盛土検知+土砂崩落リスク評価 |
| 沖電気工業(OKI) | 衛星+地上センサー密結合の次世代インフラモニタリング |
| Green Carbon | ベトナムにおけるカーボンクレジット開発・国家排出管理システム |
| 国際航業 | Agentic AIによるInSAR変動マップの変動要因解釈基盤 |
| Space Tech Accelerator | アジア発サステナブル調達基盤 |
| 住友林業 | 衛星観測+現地計測を相互補完する持続的泥炭地管理システム |
| 東京海上レジリエンス | 保険と衛星ソリューション一体提供モデルによる防災基盤強化 |
| リモート・センシング技術センター | 高空間分解能地理空間基盤モデル |
| Location Mind | GNSS+イベント情報テキスト解析による臨時輸送需要予測 |
(B) 海外における衛星データ利用の社会実装基盤整備(6件)
| 採択企業・機関 | 対象地域 |
|---|---|
| 衛星システム技術推進機構 | 欧米 |
| クロスユー | アフリカ |
| デロイトトーマツスペースアンドセキュリティ | 豪州・太平洋島嶼国 |
| 日本宇宙フォーラム | ASEAN |
| 野村総合研究所 | インド |
| 三菱総合研究所 | 中東(UAE等) |
(C) 開発・実証環境整備(1件)
| 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|
| リモート・センシング技術センター | 国産小型衛星の利用を加速する評価・校正・検証・補正手法 |
経産省: 宇宙機の環境試験の課題解決(7件 / 230億円)
| 区分 | 採択企業・機関 | 概要 |
|---|---|---|
| (A) 各種環境試験 | IMV | 宇宙機の各種環境試験実施拠点設立+試験手法の研究開発 |
| (B-I) 放射線試験設備 | 高エネルギー加速器研究機構(KEK) | シングルイベント評価用陽子ビームライン |
| (B-I) 放射線試験設備 | 日本原子力研究開発機構(近藤) | J-PARCリニアックの陽子ビームを用いた放射線試験施設 |
| (B-I) 放射線試験設備 | 日本原子力研究開発機構(松田) | JAEA東海タンデム加速器における放射線試験設備 |
| (B-I) 放射線試験設備 | 理化学研究所 | 革新的重イオンビーム供給システムによる半導体試験環境高度化 |
| (B-I) 放射線試験設備 | 量子科学技術研究開発機構 | 粒子線治療装置を用いた宇宙放射線試験 |
| (B-II) 放射線試験システム | SEESE | 放射線試験プラットフォーム構築 |
未公表テーマ(3テーマ)
| テーマ | 予算 | 状況 |
|---|---|---|
| スマート射場(テーマ6) | 85億円 | 審査中(2026年1月頃予定) |
| 次世代地球観測衛星(テーマ8) | 100億円 | 審査中(2026年2月頃予定) |
| 革新的衛星ミッション実証(テーマ23) | 120億円 | 審査中(2026年2月頃予定) |
注目の採択企業
複数テーマで採択された企業
| 企業・機関 | 採択テーマ数 | テーマ |
|---|---|---|
| 三菱電機 | 3テーマ | 光通信FS + 通信ペイロード + 空間自在移動(OTV)+ 空間自在利用(軌道上製造) |
| パワーレーザー | 2件(1テーマ内) | 空間自在利用(デブリ除去 + デブリ監視) |
| NEC / NECスペーステクノロジー | 3テーマ | 光通信FS + 空間自在移動(OTV)+ ロケット部品(SDR無線機)+ SX-CRANE |
| 東京大学 | 3テーマ | 空間自在移動(Pale Blue連携)+ 月面インフラ + SX-ARK |
| 産業技術総合研究所 | 2テーマ | SX-ARK(2件: ヒートポンプ + レーザDED造形) |
| リモート・センシング技術センター | 2件(1テーマ内) | 衛星データ利用加速化(A区分 + C区分) |
| IHI / IHIエアロスペース | 2テーマ | ロケット製造プロセス + 射場FS + 空間自在利用(ISAL) |
注目スタートアップ
| 企業 | テーマ | 概要 |
|---|---|---|
| Pale Blue | 空間自在移動 | 水エンジン技術による超小型OTV。東大発スタートアップ |
| アストロスケール | 空間自在移動 | 静止軌道上での電気推進薬の燃料補給技術 |
| ispace | 月極域高精度着陸 | 最大200億円。2029年Mission 6で月南極着陸 |
| SpaceBlast | 軌道上DC | 軌道上データセンターの135億円テーマ |
| ElevationSpace | 高頻度物資回収 | 小型無人回収サービス。25億円 |
| MJOLNIR SPACEWORKS | ロケット部品 | 超軽量気蓄器。約18億円 |
| Preferred Networks | 地球環境衛星データ | 衛星データ×AI気象予測基盤 |
| エネコートテクノロジーズ | SX-ARK | 超軽量ペロブスカイト太陽電池 |
| パッチドコニックス | SX-ARK | 川口淳一郎(はやぶさ)による測距同期装置 |
第1期との違い
| 項目 | 第1期 | 第2期 |
|---|---|---|
| 予算 | 3,000億円 | 3,000億円 |
| テーマ数 | 22 | 24 |
| 採択件数 | 約50件 | 109件(公表済み21テーマ分) |
| 方針 | 既存計画への即着手 | 裾野拡大・新規参入・事業化重視 |
| 非宇宙企業の応募 | 40% | さらに促進する設計 |
| TRL | 比較的高め | アイデア段階からの提案も可能 |
| ボトルネック対応 | — | 製造・部品・試験設備の課題解決を重視 |
| 新テーマ | — | 空間自在移動/利用、軌道上DC、有人安全、SX研究 |
第1期は「速やかに着手すべき既存計画」中心だったのに対し、第2期は**「非宇宙プレーヤーの参入促進」「新産業・利用ビジネス創出」**を重視する方針に転換。SX-ARK(31件採択)のように、小規模でも多数の参入を促す設計が特徴的。
第3期も始動
2026年2月25日に第3期(19テーマ、2,000億円)も策定済み。全3期合計で約8,000億円が措置されており、残り約2,000億円が今後の補正予算で追加される見込み。
詳細: 宇宙戦略基金 第1期〜第3期の全体像 / 第3期詳細
公式リンク
参考とした記事:
- JAXA宇宙戦略基金 テーマ一覧・採択結果PDF
- UchuBiz — 第二期24テーマ 3,000億円
- SPACE CONNECT — 第一期からの変更点
- SPACE CONNECT — SpaceBlast軌道上DC採択
- PR TIMES — ISC有人安全技術に採択
- PR TIMES — Pale Blue空間自在移動に採択
- PR TIMES — パワーレーザー空間自在利用に採択
- PR TIMES — ElevationSpace高頻度物資回収に採択
- コマツ — 月面インフラ採択
- 東京大学 — 楽天モバイル採択
- MJOLNIR SPACEWORKS — 超軽量気蓄器18億円
- 宙畑 — 第1期の総括と第2期の狙い