2021年の民間人宇宙旅行をきっかけに、宇宙旅行に対する興味関心は高まりました。そこからBusiness Insiderでは産業カオスマップが作成されたり、KEPPLEは宇宙産業を17種にカテゴリ分けしたりと様々な業界マップが作成されています。さくらインターネット社のメディアも業界マップを掲載しています。
ここでは宇宙ベンチャーの時代(著:小松伸多佳/後藤大亮)を参考に業界カテゴリを分けて代表企業を羅列します。
世界には中国だけでも宇宙関連企業は3万社いるといった報道がなされるなど、網羅性は怪しいリストですが興味があれば参考にしてください。
※この記事は現在執筆途中です。現状はただ企業を羅列しただけの状態ですので予めご了承ください
目次
宇宙分野の代表企業と特徴
衛星データサービス
- 代表企業:
- Spire Global: 小型衛星による地球観測データ提供
- Planet Labs: 高解像度衛星画像を提供
- BlackSky: 高解像度衛星画像と分析ツールを提供
- 特徴:
- 農業、林業、インフラ管理、災害監視などの分野に役立つデータを提供
- データの量と質、データ分析技術の向上
ロケット打ち上げ
- 代表企業:
- SpaceX: 低価格で再利用可能なロケット「Falcon 9」を開発
- Rocket Lab: 小型衛星打ち上げに特化したロケット「Electron」を提供
- Virgin Galactic: 宇宙旅行向けロケット「VSS Unity」を開発
- 特徴:
- 打ち上げコストの削減、安全性向上
民間宇宙旅行
- 代表企業:
- Virgin Galactic: 宇宙旅行向けロケット「VSS Unity」を開発
- 2023年12月現在、既に600人以上の予約を受け付けています
- Blue Origin: 宇宙旅行向けロケット「New Shepard」を開発
- SpaceX: 宇宙旅行向け宇宙船「Starship」を開発
- Virgin Galactic: 宇宙旅行向けロケット「VSS Unity」を開発
- 特徴:
- 安全性向上、コスト削減
その他にも、挑戦中の企業は多数存在します。
- Space Perspective (アメリカ)
- World View (アメリカ)
- Axiom Space (アメリカ)
- Orbital Assembly Corporation (アメリカ)
- The Spaceship Company (アメリカ)
- XCOR Aerospace (アメリカ)
- Sierra Nevada Corporation (アメリカ)
- Reaction Engines (イギリス)
- Galactic Ventures (イギリス)
- Space Adventures (ロシア)
- ispace (日本)
- PDエアロスペース (日本)
- ブーム・テクノロジーズ (アメリカ)
- スパイスジェット (インド)
- コスモ・コースワイズ (日本)
- 岩谷技研(日本)
- 将来宇宙輸送システム(日本)
- Roscosmos (ロシア) *国営
- Boeing (アメリカ) *飛行機製造会社
- Airbus (ヨーロッパ) *飛行機製造会社
通信コンステレーション
- 代表企業:
- SpaceX: Starlink衛星コンステレーションを構築
- OneWeb: 低軌道衛星コンステレーションを構築
- Amazon: Kuiper衛星コンステレーションを構築
- 特徴:
- 高速インターネットアクセスを提供
- 衛星通信の普及
宇宙資源開発
- 代表企業:
- Planetary Resources: 小惑星から水を採掘
- Deep Space Industries: 小惑星から希少金属を採掘
- 特徴:
- 技術開発、採掘コストの削減
民間宇宙ステーション
- 代表企業:
- ナノラックス及びその合同チーム: StarLaboを建設
- 2028年に打ち上げ予定
- Blue Origin: Orbital Reef宇宙ステーションを建設
- Northrop Grumman:シグナス補給船 *多分StarLaboにドッキング
- Axiom Space: アクシオム・ステーションを建設。ISSへの商業宇宙飛行サービスを提供しつつ、ISSとドッキングして後切り離す
- SpaceXに次いで大きな額の2023年に3億5,000万ドル(約513億円)資金調達
- ナノラックス及びその合同チーム: StarLaboを建設
- 特徴:
- 宇宙空間での長期滞在、宇宙実験、宇宙製造
軌道上サービス
- 代表企業:
- Northrop Grumman: 衛星の軌道上サービスを提供
- Astroscale: スペースデブリ(宇宙ごみ)除去サービスを提供
- 特徴:
- 衛星の運用・保守、スペースデブリ除去
月面探査
- 代表企業:
- SpaceX: 月面着陸船「Starship」を開発
- ispace: 民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」を実施
- Intuitive Machines: 月面探査ロボットを提供
- 特徴:
- 月面資源探査、月面基地建設
※現状も各国がしのぎを削って無人探査を実施中
その他
- マーケティング/代理店
- Digital Blast(デジタルブラスト)衛星の二次利用
- Space BD 宇宙商社・衛星打ち上げの代理店
- ISS日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出事業(2018年5月スタート)
- ISS日本実験棟「きぼう」の船外実験装置「i-SEEP」利用事業(2019年3月スタート)
- 基幹ロケット「H-IIA/H3」を用いた相乗り超小型衛星打上げ機会の提供事業(2019年12月スタート)
- 新型宇宙ステーション補給船「HTV-X 1号機」における超小型衛星放出技術実証ミッションの実施事業(2020年10月スタート)
- 革新的衛星技術実証3号機 超小型衛星及びCubesat実証テーマ提案者支援業務(2020年11月スタート)
- Digital Blast(デジタルブラスト)衛星の二次利用
- HR Tech
- Space Connect スペジョブの運営・職業紹介
日本の宇宙技術戦略
内閣府は2024年3月28日に日本の宇宙技術戦略を発表しています。上記カテゴリは、宇宙ステーション以外含まれていそうです。興味がある方はそちらも照らし合わせてご覧ください。
ついに自律を目指す、日本が策定した宇宙技術戦略を要約してみた 2024年3月28日、日本が宇宙技術戦略を策定しました。技術知識が不足している筆者が一通り読んでみて、分からない用語は改めて調べたりスキップしたりしながら作成した要…
参考資料:
- Space Frontier Foundation: https://spacefrontier.org/
- Euroconsult: https://www.euroconsult-ec.com/
- 宇宙ベンチャーの時代: https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334046538
コメント