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Artemis II打ち上げ当日ガイド — 日本時間・中継リンク・見どころ完全まとめ【2026年4月】


Artemis II打ち上げを日本からリアルタイムで見届ける

2026年4月、NASAのArtemis IIミッションが打ち上げられる。53年ぶりに人類が月の近傍へ向かう歴史的瞬間だ。日本からこの瞬間をリアルタイムで追うために知っておくべき情報を、日本時間ベースでまとめた。

SLSロケットは3月20日にケネディ宇宙センターのLaunch Pad 39Bに到着済み。クルー4名は3月18日から検疫に入り、打ち上げに向けた最終準備が進んでいる。


打ち上げ予定時刻(日本時間)

項目詳細
第1候補2026年4月1日(米東部時間)= 日本時間4月2日未明
バックアップ4月2日〜6日(連日のウィンドウあり)
予備4月30日(月の位置関係による次の機会)
打ち上げ場所ケネディ宇宙センター Launch Pad 39B(フロリダ州)
時差米東部時間(EDT)= 日本時間 - 13時間

打ち上げ時刻の正確な発表はNASAから打ち上げ数日前に行われる。米東部時間の午前中に設定される場合、日本時間では深夜〜未明になる。過去のArtemis I(2022年11月)は米東部時間1:47 AMに打ち上げられ、日本時間では15:47だった。

打ち上げウィンドウ(打ち上げ可能な時間帯)は約2時間で、天候や技術的な問題により延期される可能性がある。NASAは打ち上げ約2時間前にGo/No-Goの最終判定を行う。


ライブ中継の視聴方法

NASA TV(公式中継)

NASAは打ち上げの全工程を公式チャンネルで中継する。以下のプラットフォームから視聴可能だ。

プラットフォームURL・チャンネル名
NASA TV(公式サイト)nasa.gov/live
YouTubeNASA公式チャンネル
X(Twitter)@NASA

中継は打ち上げの約2〜3時間前から開始される。クルーのスーツアップ(宇宙服着用)、移動、搭乗の様子がリアルタイムで配信される。

SpaceX YouTube

SpaceXもYouTube公式チャンネルで独自の中継を行う可能性がある。SpaceXの中継はテレメトリ(速度・高度のリアルタイムデータ)表示が充実しているのが特徴だ。ただし、Artemis IIのロケットはSpaceX製ではなくNASAのSLSであるため、SpaceXの中継があるかは未確定。

日本語での中継

過去のArtemis Iでは、JAXAや日本の宇宙系メディアが日本語解説付きの同時中継を配信した。Artemis IIでも同様の配信が期待される。打ち上げ直前にJAXAやsorae等のメディアの告知を確認しよう。


SNS実況ハッシュタグ

打ち上げ当日のSNS実況で使われる主要ハッシュタグは以下の通り。

ハッシュタグ用途
#Artemis2公式メインタグ(NASA使用)
#ArtemisII公式バリエーション
#WeAreGoingArtemis計画全体のスローガン
#MoonMission月探査全般
#NASAArtemisNASA公式アカウントが使用

X(Twitter)でこれらのタグを検索すると、NASAの公式アカウント、宇宙飛行士、宇宙ジャーナリストのリアルタイム投稿が追える。


ミッションタイムライン — 打ち上げから帰還まで

Artemis IIは約10日間のミッションだ。打ち上げ当日から帰還までの主要イベントを時系列でまとめる。

打ち上げ当日のタイムライン

経過時間イベント見どころ
T-2時間Go/No-Go最終判定全部門の「Go」コールが揃うか
T-0リフトオフSRB(固体ロケットブースター)2本とRS-25エンジン4基が同時点火
T+2分SRB分離2本の固体ロケットブースターが分離・落下。最初の大きな見どころ
T+8分コアステージ分離RS-25エンジン停止、コアステージ分離
T+8分〜ICPS単独飛行暫定極低温推進段(ICPS)による地球周回軌道投入
T+約2時間地球周回(1〜2周)Orionの各システムチェック
T+約2時間TLI(月遷移軌道投入)ICPSエンジン点火。月へ向かう軌道に投入される決定的瞬間

ミッション全体のスケジュール

日程(目安)イベント
1日目打ち上げ + 地球周回 + TLI
2〜4日目月への巡航。途中軌道修正、機器テスト
4〜5日目月フライバイ — 月の裏側を通過。月面から約8,900kmまで接近
5〜9日目地球への帰還飛行
10日目大気圏再突入・着水 — 太平洋にパラシュートで着水

注目すべき3つの見どころ

1. SRB分離(打ち上げ約2分後)

打ち上げ約2分後、2本の巨大な固体ロケットブースター(SRB)が分離する。SLSの打ち上げ推力は約3,990トンで、その大部分をこのSRBが担っている。分離の瞬間は視覚的にも圧巻で、カメラからも明確に確認できる。

2. TLI — 月遷移軌道投入

地球を1〜2周した後、ICPSエンジンを点火して月へ向かう軌道に乗る。この瞬間から、Orionは地球低軌道を離れて深宇宙へ向かう。アポロ17号(1972年)以来、53年ぶりに人間が地球低軌道の外に出る歴史的な瞬間だ。

3. 月フライバイと帰還

ミッション中盤、Orionは月の裏側を通過する。月面から約8,900kmの地点まで接近し、自由帰還軌道で地球に戻る。帰還時の大気圏再突入では秒速約11km(マッハ32相当)でヒートシールドが試される。Artemis Iで確認されたヒートシールドの損傷問題が解決されているか、この再突入が最大の技術的注目点だ。


クルー4名のプロフィール

役割名前所属特記事項
コマンダーReid WisemanNASA海軍テストパイロット出身。ISS長期滞在経験
パイロットVictor GloverNASA深宇宙に到達する初の有色人種
ミッションスペシャリストChristina KochNASA深宇宙に到達する初の女性。ISS連続滞在328日の記録保持者
ミッションスペシャリストJeremy HansenCSA月近傍に到達する初の米国外の宇宙飛行士

各クルーの詳しい経歴はArtemis IIクルー4名のプロフィールを参照。


打ち上げが延期された場合

NASAの大型ミッションは天候や技術的問題で延期されることが珍しくない。Artemis I(2022年)は2回の延期を経て3度目の挑戦で打ち上げに成功した。

延期の主な原因は以下の通り。

  • 天候: 発射台の雷リスク、上空の風速制限(風速超過で延期)
  • 技術的問題: 推進剤充填中のリーク、センサー異常
  • 地上設備: 射場インフラの不具合

延期された場合、NASAは次の打ち上げウィンドウ(翌日以降)を設定する。4月1日〜6日は連日のウィンドウがあるため、数日以内に再挑戦が可能だ。4月6日までに打ち上げられない場合、次の機会は4月30日となる。


打ち上げ当日チェックリスト

打ち上げを最大限楽しむための準備リストだ。

  1. NASAの公式発表を確認: 打ち上げ時刻の最終決定は数日前に発表される
  2. 視聴環境を準備: NASA TV(nasa.gov/live)をブックマーク
  3. 日本時間を計算: 米東部時間 + 13時間 = 日本時間
  4. SNSをセットアップ: #Artemis2 で検索準備
  5. 関連記事を予習: ミッション概要と見どころを事前に確認
  6. 録画の準備: 深夜の打ち上げに備えて見逃し配信も活用

よくある質問

Q: 日本から肉眼で打ち上げは見える?

フロリダ州からの打ち上げのため、日本から肉眼で見ることはできない。NASA TVまたはYouTubeのライブ中継で視聴する。

Q: 打ち上げの何時間前から中継が始まる?

通常、打ち上げの約2〜3時間前からNASA TVの中継が始まる。クルーの宇宙服着用、発射台への移動、搭乗の様子が順次配信される。

Q: 子どもと一緒に見るには?

Artemis IIは教育的価値が高いミッションだ。NASAの公式サイトには子ども向けの解説コンテンツも用意されている。深夜の打ち上げの場合は録画して翌日に一緒に見るのもよい。


参考としたサイト

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